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いよいよ私たちの祖先誕生のお話しです
皆さんこんにちは。
水科学の芳賀です。
今日は、私たちの祖先が誕生したときのお話しをしますね。
地球の表面温度が少しずつ冷め、降ったかと思えばすぐに蒸発していた雨がやっとまともに降り始めたら、今度は永遠に数百年もの間やまずに降り続いた結果、地球のくぼんでいた部分に雨がたまって海ができたというお話しまでは前々回くらいにお話ししたと思います。
海の水がなければ、地球はこんな形状をしているんです。
数百年もの豪雨がおさまってしばらくの間、紫外線を遮るオゾン層もない状態の地球には雷や太陽の光など宇宙からのエネルギーが降り注ぎます。
そして、地球をとりまく大気が、その大きなエネルギーと反応して、海の中にアミノ酸と核酸塩基といった生命の元ができたと考えられています。
なぜ、このようなことが解かったか?
不思議ではないですか?
実は、フラスコの中に水蒸気、アンモニア、メタン、水素といった、当時の大気を形成していたと思われる混合物を入れて、稲妻の代わりにタングステンを電極につかい放電させたのです。放電を続けて1週間ほどしたころ、タンパク質の元でもあるアミノ酸ができたということです。
ここまででハッキリと解かったこと。
それは、水とエネルギー、この二つがなければ生命は誕生しなかったということです。
因みに、約35億年前の頃に生存した生命体、わたしたちの祖先は硫化水素が湧き出る海底から生命を育んだと考えられています。 硫化水素といえば、今のわたしたちにとっては猛毒ですが、当時は硫化水素をエネルギー源に生命活動のもととなる代謝システムを確立していたということになります。
そして長~い年月が経ったころ、水から水素だけを取り込んで栄養を作り上げる藻が誕生すると、これら海藻類は水素以外の不必要な分子である酸素を切り離し、それを大量に放出しはじめます。こうして大気中に酸素が充満するようになったのです。
すると、それまで酸素に触れたことのなかった生命体にとって危機的状況が訪れます。
そうです。
硫化水素をエネルギー源として代謝システムを確立していた生命体にとって、酸素は猛毒以外の何物でもなかったからです。
当然のように、酸素に触れた生命体はバタバタと死滅します。
酸素という物質には、ものを燃やしたりサビ付かせる作用があり、これがまさに「酸化」と呼ばれる作用ですが、当時酸素に弱い生命体は、まさにこの「酸化」という作用に侵され、逆に酸素に強い生命体、酸素を放出する生命体、光合成で緑になる生命体が地球を覆うようになっていったのです。
ここから、私たちの祖先はさらに進化を続けますが、この続きはまた次の機会に。
本日もご拝読ありがとうございました。
20/08/15
20/04/21
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皆さんこんにちは。
水科学の芳賀です。
今日は、私たちの祖先が誕生したときのお話しをしますね。
地球の表面温度が少しずつ冷め、降ったかと思えばすぐに蒸発していた雨がやっとまともに降り始めたら、今度は永遠に数百年もの間やまずに降り続いた結果、地球のくぼんでいた部分に雨がたまって海ができたというお話しまでは前々回くらいにお話ししたと思います。
海の水がなければ、地球はこんな形状をしているんです。
数百年もの豪雨がおさまってしばらくの間、紫外線を遮るオゾン層もない状態の地球には雷や太陽の光など宇宙からのエネルギーが降り注ぎます。
そして、地球をとりまく大気が、その大きなエネルギーと反応して、海の中にアミノ酸と核酸塩基といった生命の元ができたと考えられています。
なぜ、このようなことが解かったか?
不思議ではないですか?
実は、フラスコの中に水蒸気、アンモニア、メタン、水素といった、当時の大気を形成していたと思われる混合物を入れて、稲妻の代わりにタングステンを電極につかい放電させたのです。放電を続けて1週間ほどしたころ、タンパク質の元でもあるアミノ酸ができたということです。
ここまででハッキリと解かったこと。
それは、水とエネルギー、この二つがなければ生命は誕生しなかったということです。
因みに、約35億年前の頃に生存した生命体、わたしたちの祖先は硫化水素が湧き出る海底から生命を育んだと考えられています。
硫化水素といえば、今のわたしたちにとっては猛毒ですが、当時は硫化水素をエネルギー源に生命活動のもととなる代謝システムを確立していたということになります。
そして長~い年月が経ったころ、水から水素だけを取り込んで栄養を作り上げる藻が誕生すると、これら海藻類は水素以外の不必要な分子である酸素を切り離し、それを大量に放出しはじめます。こうして大気中に酸素が充満するようになったのです。
すると、それまで酸素に触れたことのなかった生命体にとって危機的状況が訪れます。
そうです。
硫化水素をエネルギー源として代謝システムを確立していた生命体にとって、酸素は猛毒以外の何物でもなかったからです。
当然のように、酸素に触れた生命体はバタバタと死滅します。
酸素という物質には、ものを燃やしたりサビ付かせる作用があり、これがまさに「酸化」と呼ばれる作用ですが、当時酸素に弱い生命体は、まさにこの「酸化」という作用に侵され、逆に酸素に強い生命体、酸素を放出する生命体、光合成で緑になる生命体が地球を覆うようになっていったのです。
ここから、私たちの祖先はさらに進化を続けますが、この続きはまた次の機会に。
本日もご拝読ありがとうございました。