胃の役割を正常化するプロトンポンプ

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胃の役割を正常化するプロトンポンプ

水素と健康の雑学

2018/06/09 胃の役割を正常化するプロトンポンプ

今日は、通常はご存じないかと思われる臓器レベルのポンプについてお話しします。

 

胃の細胞壁にあるプロトンポンプ、正式にはプロトン・カリウムATPアーゼという酵素ですが、この酵素の働きによって胃壁から内腔へ水素イオン(H+)が大量に放出されます。水素イオンが多くなるということは酸性が強くなるということで、それが胃壁の塩素チャンネルから出た塩素イオン(C1-)と合わさって塩酸HC1を作ります。これが胃酸です。

 

これはステンレスでも溶かすような強い酸で、pH(ペーハー)でいうと1~2、平均すると1.4です。
この胃酸の働きによってわたくしたちは食べたものを分解したり、有害な菌をやっつけたりしているわけです。(ヘリコバクター・ピロリ菌だけは例外)

 

proton_ponp

 

通常、胃の粘膜はアルカリ性で、脂質層で守られているので胃酸が胃を溶かすことはありませんが、胃酸が出過ぎると胃が自分自身を攻撃してしまい潰瘍ができます。そこで、胃液の元をつくっているプロトンをシャットアウトして胃酸を抑えようというのがプロトンポンプ・インヒビターというプロトンポンプ阻害剤なのです。

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