「塩素」健康被害の正しい理解

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「塩素」健康被害の正しい理解

水素と健康の雑学

2017/10/29 「塩素」健康被害の正しい理解

 

こんにちは。

水科学の芳賀です。

 

今日は、意外に知られていない塩素による健康被害について正しい理解を深めて頂こうと思います。

 

先ず、国が水道水への使用を許可している塩素そのものが本当に安全な消毒法なのか?という点について書いていきます。

 

塩素が発ガン性のトリハロメタンの元凶になっているから危険である。というのはよく耳にする話しですが、塩素そのものの危険性や塩素を投入するとなぜ殺菌できるのかなどについては、あまり知られていないのが実情のようです。

 

塩素殺菌という言葉はよく聞きますが、ではなぜ塩素を投入すると殺菌できるのかというと、塩素(Cl2)は水に反応すると次亜塩素酸(HClO)を発生し、続いて塩酸(HCl)と活性酸素(O)に分解されます。この活性酸素は他の物質に対して強い酸化作用を及ぼし、強い殺菌効果あるいは漂白などの有益な作用を示します。しかし同時に、私たちの組胞組織を破壌するといった人体への悪影響を及ぼすという研究結果もあります。

 

塩素の殺菌効果を簡単にいうと、塩素を投入することで水の中に大量の活性酸素が発生し、その活性酸素によって微生物が生きていられない水の環境になるため死滅していきます。この結果「殺菌された」という状態になるわけです。

 

この殺菌法の残念なところは、微生物が死滅するばかりでなく水そのものも「死んだ水」となってしまうことです。

 

山にハイキングに行ったりして、湧水や山の上流の川水を口にしたことがあるのではないでしょうか。そのような生きた水は私たちの全身を潤してくれますが、水道水は大量の活性酸素が水自身に強い酸化力を与えてしまいます。だから、水道水は触れるものすべてをサビつかせるチカラがあるのです。

 

「塩素は無害な薬品で少量の使用なので問題ありません」というふれこみですが、わずか0.1ppmで菌を完璧に殺すことができる薬品が諸外国の5 ~ 15 倍も含まれている日本の水道水が本当に安全と考えてよいのでしょうか。

 

塩素は食塩から苛性ソーダ(化学工業には必ず必要な物質)を造る際に、副産物として大量にできる薬品です。低コストな上、殺菌力も強く、その消毒効果は絶大です。

 

日本で塩素消毒が開始されたのは1921年(大正10年)ですが、当時はコレラやペスト、赤痢やチフスといった恐ろしい伝染病を防ぐという大きな役割を果たす意味もあって、当時の政府も背に腹は代えられない判断だったのではないかと察するところです。塩素自身の健康被害には目を背けざる得なかった時代だったのだろうと。

(未だに塩素消毒が継続されていることを思うと、塩素に代わる消毒法が見当たらないのではないでしょうか)

 

アメリカの研究では、塩素に触れたり、吸ったりした場合、皮膚や喉の粘膜から水分を奪うとされています。例えば、塩素の多いプールで泳ぐと、髪の毛や皮膚がカサカサに、ドライスキンに、小じわの原因になると報告されています。

 

さらに、アレルギーで肌トラブルに悩む方には塩素は大敵です。

塩素は、呼吸器の粘膜を傷つけ、喘息などの呼吸器疾患をさらに悪化させることが報告されています。

その他、塩素は血管障害を引き起こし、心臓病や脳卒中の原因になるとも言われ、アレルギー疾患そのものとの関連も取りざたされています。

 

 

お風呂やシャワーにおける塩素の懸念

 

1986 年の米国化学学会では、塩素が含まれるシャワーを浴びたりお風呂に入ると、呼吸ならびに皮膚吸収により塩素が体内に取り込まれ、その摂取量は水道水を飲んだ場合のそれと比較して、6~100倍と高く、人体への影響は無視できないと報告されました。

 

塩素は気化しやすいため(25℃でガス化)、シャワーを浴びる過程でガス化した塩素を、狭い浴室で吸入しつづけることになるからです。

 

つまり、飲み水だけ(ペットボトル水や浄水器の水等)対策したところで、シャワーやお風呂による塩素の健康被害からは逃れられないということです。

 

水道水は、飲むよりもシャワーやお風呂のほうが、最大で100倍も危険だという報告です。

 

わたくしは、諸外国よりも塩素濃度がはるかに高い日本の水道事情を考えたとき、飲み水以外にも塩素を除去する何らかの対策を講じることがかなり有益であろうと考えています。

 

飲み水には浄水器、アルカリイオン整水器または水素水生成器、シャワーには塩素カットシャワー、お風呂には塩素カット可能な入浴効果剤や水素風呂で対策、また家中のどの蛇口からも浄水が出てくるセントラル浄水システム等々、こうした対策はとっても望ましいと思います。

 

飲み水や料理水としてペットボトル入りの水を購入するご家庭は多くなったようですが、前述のとおり塩素の危険性から逃れるには不十分です。

 

ペットボトル入りの水を購入しても、食材などを洗うときは塩素たっぷりの水道水で洗ったりしておられるからです。

 

ペットボトル入りの水を買っていても、お米を研ぐときにペットボトルの水で研ぐご家庭は少ないというアンケート結果が出ています。

 

たとえば、お米を研ぐとき最初に(塩素たっぷりの)水道水で洗った上で、最終的な(焚き上げるときの)水だけ「浄水」や「ペットボトル入りの水」を使うご家庭が多いということですが、お米は乾燥状態から1番最初に触れた水を吸収するのです。その水が塩素を含んだ水であれば、接触した瞬間に塩素がお米のビタミンを破壊します。野菜や肉、魚も同様です。

 

こうした「食」や「暮らし」の安全は、塩素の健康被害を正しく理解した上で、その対策をご検討される様おすすめします。

 

本日はとっても長くなってしまいましたが、最後までご拝読ありがとうございました。

 

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